まよいちゃん、お誕生日おめでとう。 今年はふたりきりでお祝いできてうれしいな。 だいすきだよ、まよいちゃん。 | |
うん……わたしもだよ。 えへへ………はずかしいなぁ。 | |
きみのために、あまいイチゴのケーキを作ってもらったんだ。 チョコレートの名前は、ぼくが書いたんだよ。 はい、しゅわしゅわのクリームソーダもどうぞ。 | |
わぁ、おいしそう♪ で、でも……ストローが、一本だけだよ……? | |
えへへ、いいじゃない。ふたりで半分こしよう。 今日は、ぼくのことだけ見てて。 ほら、ロウソクの火、ふーってして? | |
うん♪ ふぅぅーーー………! |
そんな光景を、柱の影から璃一郎さんが羨ましそうに見つめていた……